ぴく と 小説。 【wrwrd】真の終わりはまたいつか2【ぴくとはうす】

BL短編集!!(実況者)

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「ほたって、一本松、なかなかじゃったもんなあ」 「もう 去 ( い )のうかと思たぐらい遠かったな」 松葉杖をとりまいて歩きながら先生の家へゆくと、先生のお母さんもすっかりおどろいて、きゅうにてんてこまいになった。 村はもう 一軒 ( いっけん )のこらず 寝 ( ね )しずまっていることで、かえって気がねでもしているように、奥さんは豆ランプを消してから足さぐりで部屋にもどりながら、ほうっとため息をし、ひそやかに話しかけた。 しかし、今夜はそうではなかった。 岬分教場の古びた 門札 ( もんさつ )のかかった石の門の両側に、大きな 柳 ( やなぎ )と松の木がある。 それではさようなら。 そんなことがたびかさなると、その日家へ帰ったときの先生は、お母さんにこぼした。

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BL短編集!!(実況者)

ぴく と 小説

困ったな。 私自身始めたばっかの頃に、投稿の仕方で少しだけ迷いましたが、今は問題なくできてるって感じです。 また岬へもどるって」 「こりゃおどろいた。 二枚の黒板には、いつも女先生がしていたように、右側には 楽譜 ( がくふ )が、左側には今日ならう歌が立てがきに書かれていた。 男先生にとっては、明日の唱歌の時間がたのしみにさえなってきた。 そんで、不幸中の幸いは折り畳み傘を持っていた事。

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岬林 守

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熱があると思わせない様に。 だから少なくとも今日と明日は絶対安静!大人しくしてね!」 『まじかぁ..... 先生ならばオルガンぐらいひけるのがあたりまえなのだが、なにしろ、小学校を出たきり、努力ひとつで教師になった男先生としては、なによりもオルガンがにが手であった。 たまたま散歩に出掛けた帰り道に、ゲリラ豪雨に遭遇するなんて。 「子どものくせに、月給ひくぞォだって。 後任 ( こうにん )の先生のことも」 まるでそれは、とんでもないといわぬばかりの 口調 ( くちょう )である。 まるで 半鐘 ( はんしょう )でも鳴りだしたように、村中の人がとびだして、みんなそこへかけつけてきた。

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岬林 守

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四十五分ぐらいおくれているかもしれないわよ」 それをきくと、なつかしそうに立ちどまって、何か話しかけそうにした子どもたちは、本気にして走りだした。 そのどの顔にも、生き生きとした目の光があった。 舟できたのよ、今日は」 「ふうん。 さっき笑ったのも、よろずやのおかみさんがいうように、人の災難を笑ったというよりも、ほんとうのところは、マスノの身ぶりがおかしく、それにつづいて、 押入 ( おしい )れの 連想 ( れんそう )は、一学期のある日の、 仁太 ( にた )を思いだして笑わせたのであった。 女先生が休みだしてから、はじめのうちは、ならった歌を合唱させたり、じょうずらしい子どもに 独唱 ( どくしょう )させたりした。

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岬林 守

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いいわけは、あまり必要でなかった。 仁太の家の押入れの 壁 ( かべ )が落ちたことは、それを思いださせたのであった。 これは他者作品の無断転載でないことを確認するための手段ですので、ご協力の程お願い致します。 朝おきたら、はねつるべの 棹 ( さお )が折れとったんで。 大石先生ときたら、あほらしくもない歌ばっかり教えとるからな。 もう帰ろうや、と、だれかがいえばよいのだ。 竹一 ( たけいち )も、タンコの 森岡正 ( もりおかただし )も、 仁太 ( にた )もいつのまにか仲間入りしていた。

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【2020最新】おすすめの小説投稿サイト6選!現役作家が実際に使ってみてわかったこと【徹底比較】

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仁太は用心ぶかく、シャツやズボンの四つのポケットを、そら豆の 煎 ( い )ったのでふくらましていた。 このさい笑うのはよくないとも思った。 その辺は慣れでカバーできるものだと思います。 一家七人が今夜からそこに 寝 ( ね )るのかと思うと、気のどくさですぐにはことばも出ないでいるのを、手つだい人のなかから川本松江の父親が口をだし、 大工 ( だいく )らしいひょうきんさで、しかしいくぶんかの 皮肉 ( ひにく )をまじえていった。 」 『あっ、僕は全然大丈夫ですよ』 かなり心配を掛けてしまったらしい。 先生が最後にふりかえって手をふって、それで見えなくなると、さすがにみんなの胸には、へんな、もの悲しさがのこり、一日のつかれも出てきて、もっそりと歩いた。 たとえ自転車にのってとはいえ、女先生は毎日、あんなに朝早く、一本松からかよっていたではないか。

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#5 風邪をひいた白い人

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そこを、ひょこたん ひょこたん と、ちんばひいて歩いてくると、日がくれるでしょ。 小石先生だと、土曜日の二時間目が終ると、そのままひとり教室にのこって、オルガンを鳴らしていたし、三時間目の 板木 ( ばんぎ )が鳴るとともに行進曲にかわり、みんなの足どりをひとりでに浮き立たせて、しぜんに教室へみちびいていた。 ほんとに、すき勝手に遊んでよいのはひとりっ子のマスノとミサ子だけだ。 わたしだけに見える、そして、わたしだけがとおれる橋なのです。 「にゃー」 微かに聞こえた、猫の声。

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岬林 守

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直接 ( ちょくせつ )に、もっとも困ったのは男先生だった。 三日前のことを思いだしたのだ。 しかし、せっかくきたのだから、 一言 ( ひとこと )でもソンキの家の人たちに 見舞 ( みま )いをいおうと思い、なんとなくぐずぐずしていたが、だれも取りあってくれない。 そういう 雰囲気が好きな方はぜひエブリスタをおすすめします。 うちのお 父 ( とっ )つぁん、 昨日 ( きのう )道で先生に 会 ( お )うたいよったもん」 それで小ツルは、だれよりもさきに顔が見たいと思いついたらしい。 二か月前に泣きながら渡った海を、今はまた、気おいたつ心で渡っている。 五年生になっても、はやりの 運動靴 ( うんどうぐつ )を買ってもらえないことを、人間の力ではなんともできぬ不況のせいとあきらめて、 昔 ( むかし )ながらのわらぞうりに 満足 ( まんぞく )し、それが新らしいことで彼らの気持はうきうきした。

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